CiNiiの国内の学術論文情報300万件のデータベースをGoogleで検索出来るようになりました。
これまでは、様々な学会が存在してそれぞれでGoogleのロボット検索というものに対して見解が異なり、検索されにくいままになっていたのですが、それぞれの学会からある程度の了解を得て、データベースをロボット検索にヒットしやすい情報へと再構築したそうです。(ですので、論文本文のPDFでの閲覧はこれまでどおり一部を除いて有料とのこと)
ニュース記事にも同様のことを書かれていましたが、Google Scholarを充実させたかったGoogleと一般的に研究を知ってもらい権威を高めたい、あるいは論文を見てもらい研究費の足しにしたい学会との利害が一致ということでしょう。
何はともあれ、閲覧した一般の人が興味深い研究を見つけることで、そこから新しいアイディアも生まれるでしょうし、一般の人から見ると学会は閉鎖的なポジションに見えますので、オープンになり産業の発展に研究をより活かせるようになれば、今回のデータベース公開は意義があるように思いました。そもそも研究は、何のために行っているかを考えると、社会に情報が還元されなければ研究している意味がないように感じます。
一部の学会の反対は、得るべき利益が得られずに、情報が垂れ流しになることを恐れただけでしょうから、こちらは払うべきものを払ってさらなる研究をしてもらい、今回の公開が社会をよくするきっかけである何かを産んでくれるといいと思いました。
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